最近では以前と婚活事情が変わってきている。
それこそ昭和の頃から比べれば、信じられない変化具合だ。
昔は恋愛どころか、親の決めた相手なんてことも普通にあった。
世話焼きのおばさんが活躍するのはその後ぐらいだ。恋愛かお見合いかという時代は比較的短かった印象がある。
当り前だが、親の決めた相手という時代が一番長かっただろう。
でも、恋愛とお見合いの時代がいまの壮年たちの時代で、この時期はある意味恋愛事情には恵まれていたのではないかと思う。
便利すぎず不便すぎず、そして自由も昔と比べれば格段にあったのだから、『恋愛が面白い』時代ではあったと思う。
これ以降だと、便利すぎて恋愛に趣というものは失われてくるので、その点だけは若い子たちはちょっと可哀そうという気もしなくはない。
ただ、その子たちは当然のことながら彼ら彼女らの青春を楽しんでいるので、こんなことを言ったら『これだから老害は』と怒られてしまうだろう。
彼らの言葉には一理も二理もあるのだから反論はできない。
ただ、それでもおじさんおばさんには同意してもらえるのではないかと思う。
それに、これはあくまでも趣の話であって、便利になったことは良いことなのだ。
少し前には結婚相談所なんて市場が結構活発になったりしていたが、最近ではこれが更に進化してきた。
昔は出会い系なんて言われて、まあ決して良いことに使われなかったネットアプリを使ったサービスががちんこの婚活活動に使われるようになってきたのだ。
そんな話を聞いて、実際の使用状況などを調べてみると度肝を抜かれた。
若い連中は、本当になんの抵抗もなく使っている。
そして、そこから恋愛をして実際に結婚をしている。
世の中の変わるスピードはなんと速いことかと感じずにはいられない話だ。
明治大正の時代の人から見れば、昭和の恋愛事情もずいぶんあか抜けた感じに見えただろう。
昭和の人間から見れば、平成の恋愛事情はだいぶ変わったように感じた。
それが令和にまで来ると、もう接点がないに等しいレベルで違う。
変わっていないのは、『男と女が恋をして結ばれること』だけだ。